こんにちは! ともいまです。
前回は社会人留学のメリットについて解説したので、
今回はデメリットについて解説します。
メリットがあればもちろんデメリットもあります。
しかし「表裏一体」という言葉があるように、
デメリットも上手く使えばメリットに変わります。
留学に行こうか悩んでいるあなたの参考になれば嬉しいです。
帰国後の就職に不利になる場合もある
社会人が留学するさい、「語学留学」を目的にすることは
避けたほうがいいです。
どういう事かというと、「語学習得」だけを目的にすると
帰国後の再就職でプラスに見て貰えないからです。
特に30代を過ぎだと余計にです。
「えっ?30歳過ぎて語学だけ留学しに行ったの?
それだけ?」
と思われてしまいます。
特に転職だと即戦力を求められますので、
ブランクがあればそれだけマイナスに見られてしまいます。
この場合の解決策は、
ファーストステップは語学留学であっても、
その後、専門学校や大学院に進み、専門的なスキルや知識を
身に付けるといいです。
特に海外で仕事をしてみたいと考えている人には
オススメです。
海外では日本以上に即戦力が求められますし、
大学・大学院で自分の専門分野を勉強したら、
それに関連する仕事に就く事が多いです。
例えば会計学を学んだら会計士や会計事務所に
法律を勉強したら弁護士や法律に関係する仕事に
など、自分が勉強した専門分野で就職をします。
日本とまったく違いますよね?
会計を勉強しても会計士を目指したり、会計事務所に就職する人は少ないでしょうし、
法律を勉強したからといって、全員が法律に関係する仕事には就きません。
日本の就職活動の場合、自分が行きたいと思う会社や業界に絞って就職活動をします。
ですが海外の場合だと、自分が勉強したことを活かせる会社・業界に絞ります。
そのため「語学取得」だけを目的に行ってしまうと、
「日本でも出来るのに、どうしたわざわざ海外に行ったの?」と
疑問に持たれてしまいます。
社会人が留学する場合には、
海外の専門学校や大学院に進み「キャリアアップ留学」を目的の一つにしてみるのはいかがでしょうか?
専門的な知識やスキルが身に着くだけでなく、
高い英語力も自然と身に着きます。
すでに日本の大学を卒業し学士をお持ちの人には
特に大学院進学がおすすめです。
ゼロからのスタートになる
社会人が留学に行くという事は、
これまで日本で築いてきたキャリアや人間関係を捨てて、
海外でゼロからスタートすることになります。
仕事で普段から英語を使っている人には、
海外で新しい生活がスタートしても、
言葉がわからなくてどうしたらいいのかわからない。というほど
困らないでしょう。
ですが、仕事で英語を使う機会もなく、
社会人になってからまったく英語を勉強しなかった人にとっては、
ゼロから海外生活をスタートすることは簡単なことではありません。
相手の言っていることがわからなくて相槌打つことしか出来なかったり、
語学学校のレベルは下のほう、
せっかく海外に来たのに、自分の周りは日本人だけという状況になりかねません。
これでは日本にいながら、英語を勉強した方が
マシだったと考えてしまうかも・・。
私もゼロから人間関係を作る事はすごく大変でした。
私は仕事でときどき英語を使う機会があったので、
語学学校のクラス分けでは、真ん中より少し上のクラスに入ることが出来ました。
それでもネイティブの先生の話についていけず、授業中も何をしたらいいのかわからず
一人で何回も先生に質問していました。
それに南米の人達の陽気なテンションに中々ついていけず、
愛想笑いをすることもしょっちゅう。
会話についていけず、授業にも置いてけぼりにされているように感じ。
気づいたら一人で行動してました。
(この先も私、授業についていけないままかな・・?)
オーストラリアに渡豪して2か月たった頃でした。
そんな私に気づいた一人のブラジル人が
私に声をかけてくれました。
Hi,ともいま!どうして一人でいるんだい?
みんなと一緒にランチしようよ!
う~ん、行きたいけど、みんなの会話についていけないんだ。
みんなが言っていることが分からないし、
授業中も先生が言っていることが半分ぐらいしか理解出来ない。
そんなの当然じゃないか!
だって来てまだ2か月しか経っていないんだろ?
でもみんなは先生の言ってる事も理解して、
授業にもちゃんとついていけてるじゃない!
僕達の母国語は英語に似ている所があるから、何となくわかるんだよ。
100%理解してるわけじゃないよ。
今はそんなもんじゃない?
それよりも、せっかくオーストラリアに来たんだ。
ともいまは仕事を辞めて来たんだろ?
人生を変えたいと思ってきたんじゃないのか?
だったら、もっとポジティブに楽しもう!
そう声をかけてくれて、みんなの所に私を連れて行ってくれました。
そして、
みんな!ともいまは先生の言っていることがあんまり理解出来なくて、
授業中困っているみたいなんだ。
みんなでともいまの事、サポートしてあげてよ!
そう言ってくれました。
すると他の人も、
もっと早く言ってくれればよかったのに。
もしかしたら、そうなんじゃないかな?って思ってたの。
でもともいまは日本人で、日本人は真面目で几帳面って聞いたから
自分で解決したいのかなって思ってた。
このことがきっかけで、授業中もクラスメートが私のことを気にかけてくれて、
それまで以上に質問もしやすくなり、みんなの輪に入れるようになりました。
ゼロからスタートすることは簡単なことではありません。
日本とは違う環境、言葉も100%理解出来ない状況で
新しく人間関係を作ることは本当に大変で、心が折れるときもあります。
でも失敗を恐れず、一歩ずつ前に進んでいけば必ず道は開けます。
そして日本にいたら出会えない人と出会い、
新しい考え方に触れると、
自分の視野が広がることにも繋がります。
ゼロからスタートすることは、悪い事ばかりではありません。
仕事をするのに時間がかかる
もしあなたが、海外で仕事をしたいと考えたいたら
日本でしていた仕事とまったく同じ仕事が出来るとは
限りません。
もちろん不可能ではないです。
ですが、必ず時間はかかるということは
頭に入れておかなければいけません。
そして、現地のオーストラリア人を差し置いて、
あなたを採用したいと雇用主側に思わせるぐらいのスキル・経験・英語力がないと
現地で仕事をすることは難しいです。
場合によっては語学学校だけではなく、
大学院に進学して専門の勉強をする必要もあります。
私の場合がそうです。
私は現在ホテルで働いているので、オーストラリアのホテルで働きたいという目標を持っています。
ですが、オーストラリアのホテルはいきなり履歴書を送っても
ほとんどの場合で面接してもらえません。
きちんとホテルマネジメントを勉強し、その分野で学士または修士の資格を取らないと
入社させてもらえないんです。
なので今私が考えている留学プランが、
ホテルマネジメントを勉強している大学院に進学。
そこで修士の資格を取る。
勉強期間は2年間。
2年間の間にインターンシップにも行く。
卒業後は現地のホテルに就職。
こんな留学プランを考えています。
なので、私が現地で希望の仕事に就くまでには
最低2年の時間がかかります。
それでも2年の時間をかける価値はあると考えています。
この2年間に日本で学べない事を学び、
同じ興味を持って勉強している他の留学生や現地の人と交流する時間は、
これからの私の人生にいい影響を与えてくれると信じています。
もう一度ゼロからスタートすることは、私も不安です。
しかも次は現地の大学院なので、
以前の語学学校のように英語を勉強しに行くわけではありません。
語学習得を目的に来ている人もいません。
英語が出来た上で、
自分が学びたい分野の専門的な知識を身に付けたい人達が
集まる環境に行きます。
不安はあります。
ですがその不安を乗り越えた先には、
今私が想像も出来ないような景色が広がっているんじゃないかと思います。
デメリットばかりではない
社会人で留学するとなると、仕事や収入、今後のキャリアや人間関係。
これらを捨ててゼロからまた築いていかないといけません。
でも今まで築いてきたキャリアの上に、新しいキャリアを作ると考えれば
不安もなくなりそうです。
日本を出て海外の人と海外で過ごす時間は、とても貴重で価値のあるものです。
日本にいたら経験出来ないような事をたくさん経験します。
高い壁に直面し打ちのめされ、心が折れることもあります。
自分では一生懸命に勉強しているのに、全然成績が上がらず落ち込む事もあります。
「私はあの人の倍以上勉強しているのに、どうして私の成績は上がらないの」と
自信をなくすことあります。
でもこれらの経験は、あなたの人生を今以上に充実させてくれます。
環境を変える大きな挑戦は、その分ストレスや不安はつきものです。
ですがストレスや不安が大きい分、それを乗り越えたら
あなた自身が成長し、あなたの世界が大きく広がることは間違いありません。
あなたがあなたの人生を充実し輝かせるために、何が必要なのか。
もしそれが留学なら、思い切って挑戦してほしいです。
焦らず、長い目で見れば、この数年間が
あなたの人生が大きく飛躍するきっかけになるかもしれません。
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